FXの基礎用語まとめ
初心者がまず覚えたいFXの必須ワードを一気に解説
FXを始めると、ローソク足・ヒゲ・利確・損切り…と聞き慣れない言葉がたくさん出てきます。
この記事では、トレードで必ず使う基礎用語だけを、できるだけシンプルに・実戦目線でまとめました。
1.チャートの基本構造
まずは「画面に何が映っているのか」を理解しておくと、その後の勉強がラクになります。
チャート(Chart)
価格の動きをグラフで表したもの。FXではローソク足チャートが最も一般的です。
ローソク足1本 = 一定時間の「始値・高値・安値・終値」の集合体です。
時間足(Time Frame)
- 1分足・5分足:スキャル・デイトレ向き
- 15分足・1時間足:エントリーのタイミングを見る
- 4時間足・日足:全体の流れ(環境認識)に使う
上位足で流れを確認 → 下位足でタイミングを探すのが基本です。
👉 ポイント:「どの時間足の話をしているか」を常に意識すると、分析も会話も一気にスムーズになります。
2.ローソク足とヒゲ
ローソク足は、トレーダーの心理の足跡が詰まったパーツです。まずは形の意味を押さえましょう。
陽線・陰線
- 陽線:始値より終値が高い → その時間は「買い優勢」
- 陰線:始値より終値が低い → その時間は「売り優勢」
ヒゲ(Wick)
- 上ヒゲ:高値から押し戻された跡 → 上で売られたサイン
- 下ヒゲ:安値から買い戻された跡 → 下で買われたサイン
長いヒゲは「その方向への行き過ぎ感」を示すことが多く、反転のヒントになります。
ピンバー(長いヒゲ+小さい実体)は、初心者でも覚えておきたい代表的な反転パターンです。
3.値動き・トレンドの言葉
「相場の今の状態」を一言で説明できるようになると、トレードの質がグッと上がります。
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トレンド(Trend):価格の大きな流れ。
高値・安値が切り上がっていれば上昇トレンド、切り下がっていれば下降トレンド。 -
レンジ(Range):一定の価格帯を行ったり来たりする状態。
レジスタンス(上値抵抗)とサポート(下値支持)の間でボックス相場を形成します。 -
ブレイク(Breakout):重要な高値・安値・ラインを勢いよく抜ける動き。
トレンドの加速ポイントとして注目されます。 -
押し目・戻り目:
上昇トレンドの調整下落 = 押し目、下降トレンドの調整上昇 = 戻り目。
「トレンド方向の押し目買い・戻り売り」は、王道の戦い方です。
4.エントリー&決済の用語
ポジション関連
- エントリー:新しくポジションを持つこと
- ロング:買いポジション。「安く買って高く売る」
- ショート:売りポジション。「高く売って安く買い戻す」
- ロット:取引数量の単位。初心者は小さなロットからスタート推奨。
決済関連
- 利確(Take Profit):利益を確定してポジションを閉じること
- 損切り(Stop Loss):損失を限定するための撤退。
生き残るための「防御スキル」です。 - 建値決済:エントリーと同じ価格で逃げること(損益ゼロ)。
👉 心得:「どこで入るか」よりも「どこで損切りするか」を先に決めておくと、メンタルが安定しやすくなります。
5.テクニカル指標の基礎
インジケーターはたくさんありますが、まずはこの3つだけ押さえておけば十分です。
移動平均線(Moving Average)
過去◯期間の平均価格を線で結んだもの。トレンドの方向や勢いを見るのに使われます。
- 短期線:5〜20期間 → 直近の勢い
- 中期線:50期間 → 流れの軸
- 長期線:100〜200期間 → 大きな地合い
RSI
売られすぎ・買われすぎをチェックするオシレーター系指標。
- 70以上:買われすぎゾーン
- 30以下:売られすぎゾーン
MACD
移動平均線をベースにしたトレンド系指標。
ゼロラインの上か下か、シグナルとの交差などで勢いを判断します。
6.経済指標・ファンダ用語
値動きの背景には必ず「ニュース」や「金利」があります。よく出てくる言葉だけ押さえておきましょう。
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経済指標:政府や中央銀行が発表する数字。
代表例:雇用統計、CPI(物価)、GDP、失業率 など。 -
政策金利:各国の中央銀行が決める金利。
一般に「金利が高い通貨ほど買われやすい」とされます。 -
ボラティリティ(Volatility):値動きの大きさ。
指標発表前後はボラティリティが急上昇し、初心者には難しい時間帯になることも。 -
リスクオン/リスクオフ:
株高・円安方向のムードをリスクオン、
安全資産(円・ドルなど)に資金が逃げる状態をリスクオフと呼びます。
7.まとめ|用語を味方にすれば相場がクリアになる
- まずは「チャート・ローソク足・トレンド・利確/損切り」の4セットを押さえる。
- インジケーターは、移動平均線+RSIくらいのシンプル構成でOK。
- ニュースは、経済指標と金利の方向感だけでも追っておくと、値動きの理由が見えてくる。
次の記事では、👉 ローソク足だけにフォーカスした「チャートの読み方」もまとめていく予定です。