【初心者向け】ボリンジャーバンドとは?意味・仕組み・使い方をやさしく解説
ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)は、FXや株でよく使われる「価格の伸びや行きすぎ」を視覚的に捉えるための指標です。
「±2σ(シグマ)」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。この記事では、初心者でも理解できるように、仕組みから基本的な使い方まで丁寧に解説します。
1.ボリンジャーバンドとは?
ボリンジャーバンドは、移動平均線(ミドルバンド)を中心に、その上下に「価格のブレ幅(標準偏差 σ)」をもとにしたバンド(帯)を表示するインジケーターです。
- ミドルバンド:通常20SMA
- ±1σ:価格が68.2%収まる範囲
- ±2σ:価格が95.4%収まる範囲
- ±3σ:価格が99.7%収まる範囲
この「統計的に価格がどれくらい動くか」の考え方を利用し、チャートのバンドが広がったり狭まったりすることで、 ボラティリティ(値動きの強さ) を視覚的に確認できます。
2.ボリンジャーバンドの基本構造
ボリンジャーバンドは「ミドル」「アッパー」「ロワー」の3本で構成されます。
ミドルバンドは移動平均線、アッパーバンド(上側)はミドル + 標準偏差×2、ロワーバンド(下側)はミドル − 標準偏差×2 という仕組みです。
ミドルバンドが基準。バンドの広がりは「相場が活発」、狭まりは「停滞」を示す。
3.基本的な使い方(初心者向け)
① バンドウォーク
強いトレンド時は価格が ±2σ 付近に張り付くように動きます。これを「バンドウォーク」と呼び、トレンド継続のサインとなります。
② バンドの収縮(スクイーズ)
バンド幅が狭くなる時、相場はエネルギーを溜めています。そこから大きなトレンドが発生することがよくあります。
③ 逆張りの参考指標として
±2σタッチは必ず反発するわけではありませんが、過去の値動きを確認すると「行き過ぎ」のヒントになることがあります。
4.設定値は何を使えばいい?
初心者はまずデフォルトの「期間20」×「±2σ」を使うのが最も無難です。 相場に合わせて調整したいトレーダーもいますが、特別な理由がなければ20期間で十分です。
よく使われる設定値
- 期間:20
- 偏差:2(±2σ)
- 時間足:どの時間足でも利用可能
5.まとめ:まずは「20 × ±2σ」から始めよう
ボリンジャーバンドは、値動きの勢い・行き過ぎ・停滞を視覚的に理解できる便利なインジケーターです。
他人の設定値や手法に惑わされず、まずは基本の状態で相場を観察することが大切です。 動きの特徴がわかれば、あなたのトレードにも十分活かすことができるでしょう。